伝送実験レポート(No.2)
平成11年 3月 搦目山−旗宿間で本格的なイントラネット接続実験を開始
地域イントラネット接続実験への完全対応のため、自宅のネットワーク環境を整備しました。Plamo
Linux 1.2を使用し、カーネルはLinux 2.0.36になりました。取りあえずDNSは動いていますが、proxyなどはゆっくりり立ち上げたいと思います。(立ち上がらないかも)
【Aptiva766(CPU:Pentium 133MHz)にLinuxを導入】
今回の狙いは冒頭に述べたように、地域イントラネットの構築ですが、そのための経路制御の技術を確立することにあります。NICを2枚使用して、内部ネットワークと外部ネットワークを物理的に切り離し内側から外側へは、IPマスカレードによりアドレス変換を行って接続します。プロトコルによって制限はありますが、通常使用する殆どのプロトコルが使用でるようモジュールをたくさん組み組みました。
使用可能なコマンドやアプリケーション:
PING
FTP
TELNET
POP3/SMTP
CU-SeeMee
RealAudio/Video
VDOLive
IRC
これは、サブネット同士を繋いで経路制御を行うための、いわゆるローカルルータの基礎技術でもあり、サブネット間では端末同士を直接接続することができるようになります。因みに以下の環境で、私の端末からみもさんのネットワークリソース(共有ドライブ、プリンタ、ルータなど)が使えるので、FAX代わりにプリンタへメッセージを印刷したり、ルータの設定変更をしたりすることができています。:-)
これは当然といえば当然ですが、ちょっとしたカルチャーショックを感じます。なにせ6.6Kmの彼方と直接LANで繋がっているのですから。
上図のようなネットワークが実験稼動していますが、これには三森さんと私の個人的な投資とアサカネットさんのご理解とご支援、そのほか有志のみなさんの労力や資材の提供により実現されています。 とくに、関山の中継サイトは満願寺ご住職の金沢さんと三森さんの個人的な関係で利用させていただいていることもあり、今後の公式運用に向けて対応を検討する必要があると思います。
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3月22日午後6時・・・外は激しい吹雪ですが、旗宿側の端末にpingを掛けてみました。平均19msの0%ロスと結果は予想外によかったです。
Pinging 192.168.4.37 with 32 bytes of data:
Reply from 192.168.4.37: bytes=32 time=20ms TTL=127
Reply from 192.168.4.37: bytes=32 time=19ms TTL=127
Reply from 192.168.4.37: bytes=32 time=18ms TTL=127
Reply from 192.168.4.37: bytes=32 time=22ms TTL=127
Reply from 192.168.4.37: bytes=32 time=19ms TTL=127
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<途中(90行)省略>
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Reply from 192.168.4.37: bytes=32 time=24ms TTL=127
Reply from 192.168.4.37: bytes=32 time=19ms TTL=127
Reply from 192.168.4.37: bytes=32 time=19ms TTL=127
Reply from 192.168.4.37: bytes=32 time=19ms TTL=127
Reply from 192.168.4.37: bytes=32 time=20ms TTL=127
Ping statistics for 192.168.4.37:
Packets: Sent = 100, Received = 100, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
Minimum = 18ms, Maximum = 24ms, Average = 19ms
無線ブリッジはICOM社のBR-200を使用していますが、比較的安価(どこがじゃ、という声が聞こえます)で、個人的に手が届く範囲でそこそこ性能がいいと思います。しかし、半二重通信でリピータ機能がないため、ブリッジを共用した場合は1対nの接続しかできないということがネックになります。完全なn対n接続を実現するためには、各ルート毎にブリッジが2個づつ必要になるということです。実験を通して分かったことをモデル別に整理してみました。
[モデル1]
この図のような場合は、Host-AとHost-Cの接続はできない。
(ESS-IDは同一とする)
[モデル2]
この図のような場合は、Host-AとHost-Cの接続も可能になる。
(ESS-IDをグループ別にする)
[モデル3]
この図のように、ESS-IDが同一であってHost-AとHost-B、Host-Cがそれぞれサービスエリア内にある場合はn対n接続ができる。
(但し、無線系の衝突が増大することが予想される)