伝送実験レポート(No.3)


平成11年3月   SAMBA 2.0によるUNIX-Windowsネットワーキングの実験開始

 我が家のサーバ(Linux 2.0.36)にSAMBA 2.0をインストールしてみました。このシステムはご存知のかたも多いと思いますが、UNIXサーバ上でSMBと呼ばれるプロトコルを使ってWindowsと同じNetBIOSによる通信を可能にするものです。早い話が、Win98やWinNTからUNIXのネットワーク資源が見えるようになるという訳です。いままでは、同一セグメント内の資源しか利用できなかったようですが、SAMBA 2.0になってセグメントを越えて利用できるようになったようです。(ほんとでしょうか?)また、そのほかにも旧バージョンから大幅な機能拡張が施されているようです。

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 これをインターネット越しに使うのはちょっと無理がありますが、イントラネット内での利用なら大変利用価値が大きいと思います。これとnetatalkと呼ばれるUNIX-MacOSネットワーキングツールを併用すれば、イントラネット内部でのWindows-MacOSネットワーキングも同時に実現できます。(と、ものの本には書いてありますが、netatalkは未経験)

 "同一セグメント"というのは一般的な話であって、我が家のサーバのようにふたつのセグメントに跨っているような場合も、一応両方のセグメントから利用できています。さしあたって、無線LAN越しに内部セグメントに繋がっているみもさんといろいろ実験してみるつもりですが、いずれはローカルルータを使ったセグメント越しの接続実験なども試してみたいと思っています。

 「ネットワークコンピュータ」から見えるSAMBAのフォルダを仮想ドライブにマウントしてしまえば、Windowsのアプリケーションから自由にアクセスできるし、エクスプローラでファイル管理ができるのでFTPよりも快適です。:-)  グループウェアをうまく併用すれば、医療機関や教育機関などのような個別のプロジェクトを無線LANを使ったイントラネットに載せることは、充分可能であると思われます。

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SAMBAシステム上の各リソース(ドライブ、フォルダ、プリンタ)

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マイコンピュータ上にマウントされたSAMBAの領域


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